LEICA DG SUMMILUX 9mm/F1.7 ASPH. H-X09 近接撮影がすごい!レンズレビュー
今回は2022年6月に発売されたマイクロフォーサーズ用超広角レンズ LEICA DG SUMMILUX 9mm/F1.7 ASPH. H-X09 の使用感レビューです。
本レンズは各種フィルターが装着できて、しかもライカ銘ながら実売5万円台超広角レンズ、とかなりお買い得?な1本となっています。
さらにどういうわけか被写体にめちゃくちゃ寄れる仕様…これで5万円台?いまさら撒き餌レンズですか?
そんな魅力あふれるレンズをご紹介していきますよ。
ぐいっと寄れる!最短撮影距離0.095m
0.095mはつまり9.5cm…ですがこの最短撮影距離というのはレンズの先端からではなく、カメラのセンサー部あたりからの距離を言いますので、レンズの長さも考慮すると、なんとレンズ先端から5cm程度まで寄れることになります!
フードを付けていたらフードが対象に触れちゃうくらいまで寄れるというわけです。
実際に試してみましょう。
このようにかなり寄ってもオートフォーカスが働きます。
中心部の描写もなかなかキリっとしていて良いですね。(写真は拡大できます)
被写体に寄れるということは、つまり背景を大きくぼかすことも可能!
被写体にぐっと近づいて背景を入れて撮れば、広角レンズとは思えないほどの大きなボケ味が生まれます。
1〜2段ほど絞ってくっきり写そう
あまりぼかしたくないときは少し絞ります。
中央部はピリっとしてくれますが、全体的にくっきりするからか、四隅の描写がやや甘いのが気になるかも?(※レンズ個体差な可能性も)
広角レンズならではの構図でダイナミックに
いきなりですが広角で撮るときの3大ポイントを伝授します。
1つは、しゃがんだりして普段と違う目線で撮ること!
いつもの見慣れた景色が違って見えて楽しい!
見上げてみよう。見下ろしてみよう。
広角で撮るときの3大ポイントのうち、残り2つです。
ミラーレスカメラの多くはバリアングルやチルト液晶を備えているので、こういった構図の写真も撮りやすいですよね。
カメラに装着したようす
そうそう、言い忘れていましたがこのレンズ、約130gほどしかないくらい軽量なんです。
持ち出しやすく気軽に撮影できる小型軽量レンズは、私のような非力でずぼらな人間にとっては大きく評価できるポイントですね。
大きなカメラにつけるとちょっとアンバランスですが、それがまた愛嬌があって良いのかも。
最後に
寄れて明るく、フィルターも装着可能。そして小さく軽く持ち出しやすい。
さまざまな撮影スタイルの人が平均点以上に満足できるレンズだと思います。
ここまで見ていただいたそこのあなた!
最初からこのレンズに興味を持っていましたよね?
わが手で使ってみたくなったのではないですか!?
LEICA 9mmはこんなに素晴らしいレンズなのに、お値段が非常にお安い。
つまり悩んでいる暇があるなら即購入も良しでしょう!ぐいぐい背中を押しますよ!
‥とはいえ、ご事情で購入に至れないこともあるでしょう。
安心してください。レンタルでもそれなりにお安いので、たまにしか使わないとか、少しだけ試してみたいとか、気軽に使えるレンタルサービスも、ぜひご検討いただければーと思います。
実際にかなり人気で、写真を撮りに行きたくてもなかなか持ち出せない時期が続くこともありましたので、お早目のご予約をどうぞ。
最後に拙い写真ですが、雑多に載せておきます。
テーブルフォトには向いてない?
最後の最後に、使用したことで気になったことをお伝えして終わろうと思います。
被写体に寄らないと余計なものが入ってしまうので近づいて撮ると、そのせいでパースが強めについてしまうので、意図せずダイナミックな写真になってしまうのが少し気になりました。
あと近づくことでレンズの影が写り込んでしまうことが多く、ライティングが非常に大事だなと思いました。
不満もありましたが、このお値段でこの性能の「LEICA DG SUMMILUX 9mm/F1.7 ASPH. H-X09」は、本気でおすすめですよ。