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キヤノン 「iNSPiC REC FV-100」画質はどうなの? 実機を持って街角フォトに行ってみた

Saijo

昨年の年末に発売されたキヤノンの新しいカメラ「iNSPiC REC FV-100」を、弊社の女性社員が私物として購入したらしいので、使わせてもらうことができました。

実際の使用感は? 画質は? 気になる部分を調べてみました。
弊社のレンタル品として取り扱う予定があるものではなく、完全に私的製品レビューになります。PRでもございませので、少々辛口になる部分もありますがご了承下さい。

カラビナ型の新コンセプトカメラ

『iNSPiC REC』は、コンパクトデジカメでもアクションカムともちょっと違う。モニターもファインダーもないけれど、カラビナがついているカメラ。カラビナをどこかにひっかければ、ストラップ感覚として使うことができるちょっと変わったカメラです。
本体カラーも4色あるので、趣味にあわせてファッション感覚としても持てそうです。

スペック

有効画素数 約1300万画素
センサーサイズ 1/3型 CMOSセンサー
ズーム 固定
焦点距離 25,4mm(35mmフィルム換算時)
ISO感度 オート
ホワイトバランス オート
露出補正 オート
手ブレ補正 動画時のみ有効(電子IS)
静止画記録形式 JPEG
動画記録形式 MP4
動画記録画質 HD(1280×720)30p、フルHDR(1980×1080)30p、60p
防水・防塵性能 IP68等級(水深2mで30分まで撮影可能)
インターフェース microUSB(USB 2.0)、Wi-Fi IEEE802.11b/g/n、Bluetooth 4.2
動画撮影可能時間 約60分(フルHD/60p撮影時)
静止画撮影可能枚数 約1000枚

本体を見てみよう

本体サイズは、幅約 110.5mm、高さ約45.2mm、奥行き約18.5mmと、手のひらにちょうど収まるくらいの小型サイズ。重さは90gと非常に軽いです。

本体の底には、1/4インチサイズの三脚穴があります。

本体上部はシャッターボタンと集音マイク。

側面にはmicroSDカード挿入口と、バッテリー充電用のmicroUSBの接続口があります。

カラビナ部分は内側に曲げて使います。

裏面は電源スイッチ兼、モード切り替えのダイヤルがあります。5つの穴はスピーカーで、シャッター音がここから鳴ります。

本体の特徴はたったこれだけ。すごくシンプルなカメラですね。

写真を撮ってみた

カメラということなので、ひとまず写真を撮ってみました。
iNSPiC RECは本体スペックの通りであれば1300万画素、センサーサイズは1/3型 CMOSセンサーが搭載されているので、一般的なスマホとさほど変わらないスペックを持ち合わせています。

※クリックで拡大します

いかがでしょうか。こんな小さなカメラなのによく撮れているのではないでしょうか。最近はスマホの写真に慣れ親しんでしまったせいか、どうしてもスマホと比べてしまいがちですが、細部まで見てしまうとその違いが顕著に現れてしまいます。

筆者の私物のiPhone 11 Proで撮ったものと見比べてみましょう。

iPhone 11 Proで撮影した画像は解像度4032×3024、iNSPiC RECは4160×3120です。数値上はややiNSPiC RECのほうが高いものの、細部まで確認できるほどの精細さがありません。ところどころブレてしまっているのもありますが、明暗のバランスも暗い部分はかなり潰れてしまっているのがわかります。

上がiPhone、下がiNSPiC REC 標識の文字もiPhoneのほうが読み取ることができる

最新のハイエンドスマホとこんな小型カメラで見比べるなとやじが飛んできそうですが、そりゃそのとおり。スマホはレンズの枚数も違いますし内部のプロセッサーが優秀なため、ISO感度や開放値も自動的に処理してくれるため、小さなセンサーでも高精細な写真を実現できます。

基本的な撮影方法

撮影方法はただ撮りたい被写体に向けてシャッターボタンを押すだけです。
フォーカスは完全にオートなので、ボタンを半押ししてピントをあわせるなんて機能はありません。構えて撮る、それだけです。

ファインダーは一応カラビナ部分の穴がファインダーとしての役割を果たしますが、実際の写りとは異なるので大体の目安として使う程度になります。

ダイヤルのモード切り替え

背面のダイヤルは4つのモードがあります。

写真モード 写真を撮影するときのモード。長押しすることで連射ができます
ビデオモード 動画を撮影するときのモード。一回の撮影で10分までの撮影が可能です
マルチモード シャッターボタンを押す長さで写真とビデオの両方が撮影可能なモード。
ワイヤレスモード 専用アプリと接続して、撮影画像や動画をスマホに送信、リモート撮影が可能モードです。

動画を撮影してみた

人形町の通りを歩いて撮影してみました。設定は初期設定のHD画質(1280×720)30pです。撮影方法はカメラを片手で持って普通に歩きました。電子手ブレ補正が効いているためかやや違和感あるカクつきが目立ちます。

因みに動画画質はアプリを使えばフルHD(1980×1080)30p/60pでの撮影も可能です。撮影したデータはmicroSDにMP4として保存されます。

アプリの使い方

iPhoneやAndroid向けのINSPiC REC専用アプリ「Canon Mini Cam」というアプリをインストールすれば、アプリを通して撮影データの転送や、スマホをワイヤレスリモコンとして使うことができるようになります。

iOS Appリンク

Google Playリンク

設定方法はアプリを起動すると説明がでてきますので、その指示通りに接続するだけで簡単に設定することができました。Wi-Fiでのリモート操作は実用的かというと、少し映像の乱れが発生するときがあったり、カメラの動きと画面の動き方に少し遅延があったりと、モニター代わりに使うには少し使いづらさがあるなと思いました。

まとめ

実際に使用して思ったのは、スマホやデジタルカメラのように撮影した画をすぐに確認することが当たり前になっているとすごく不便さを感じるけれど、昔のインスタントカメラを使ったときのようにがむしゃらに撮ってあとから出来た写真を見るという、あえて画面なしの不便さを楽しむためのカメラだと思います。

小さくて軽いので子供にも持たせやすいですし、子供目線で撮る写真の世界も面白そうだなと思いました。防水性も備わってるのでびしょびしょになっても大丈夫ですしね。
キヤノンなので画質についてはもう少し期待していた部分もあるのですが、そもそもこの製品に高画質なものを求めるのはお門違いで、撮影した画像はInstaxのようなものでフィルムに残したりすれば味のある写真ができそうですね。

以上、INSPiC REC製品レビューでした。

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記事を書いたひと
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APEXレンタルで機材担当をしているApple信者です。 過去に某ITメディア編集部でWebディレ(アシ)経験あり。かたわらYouTube動画の企画・編集などをしてました。 主にカメラ、パソコン関連の記事を書きます、仕事では機材全般さわっています。
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