【カメラトリビア】フルサイズとAPS-C 《名前の由来》編 パート1
カメラレンタルのAPEX RENTALSです!
知っても人生大して得しないけど、カメラ通としては輝ける! 濃いめのトリビアをご紹介。
今回はセンサーの名称、「フルサイズ」と「APS-C」の名前の由来についてです。
『フルサイズ』の由来
フルサイズセンサーは、フィルムカメラ時代に最もよく使われていた「35mmフィルム」の露光部分のサイズから来ています。
35mmフィルムは別名135フィルムやライカ判と呼ばれています。
カメラ黎明期には色々なサイズのフィルムがあったのですが、ライカがこのフィルム用のカメラで成功したことによって現在まで続く人気となった。(と風の噂で聞きました。)
35mmフィルムの露光部分のサイズは36mm×24mm / 画角3:2というサイズになります。
現在のデジタルカメラはフィルムではなく「CCD」や「CMOS」と呼ばれるセンサーを使っていますが、「フルサイズ」とはこの35mmフィルムの露光部分と同等サイズのセンサーの事を言います。
『APS-C』の由来
時はフィルム時代の後期、「APS」というフィルムの規格が誕生しました。
APSは(アドバンストフォトシステム)の略です。
一般家庭でもフィルムと言えば35mmがよく使われていた時代ですが、「APS」は35mmよりも小さな「IX240」というフィルムが使われました。
(本ブログではAPSフィルムと呼ばせてもらいますね。)
35mmフィルムの露光部分が36mm×24mm / 画角3:2に対し、APSフィルムの露光部分は30.2mm×16.7mm / 画角16:9。
フィルムが小さいことでカメラをより小型にすることができたのです。
さらに、APSカメラには35mmフィルムのカメラには無い「ある機能」がありました。
それは、撮影時に画角を選べる機能です。
従来の35mmフィルムカメラでは3:2の画角で撮影するカメラが多かったのですが、APSカメラでは、16:9、パノラマ、3:2という3種の画角を選べて、撮影中でもスイッチを切り替えながら画角を選ぶことが出来たのです。
さらに、デジカメのExif情報のように、撮影時の設定、日時、プリントサイズ・枚数指定など色んな情報を磁気面に記録し、プリントする時に確認することができました。
まさにアドバンストフォトシステム(進歩した写真のシステム)ということです。
フィルムなのに今のデジカメに近いシステムですね~。
これらの画角はそれぞれ名前があり、
H(ハイビジョン)(基本の画角、現在のハイビジョンテレビと同じ16:9画角)
P(パノラマ)(パノラマ撮影用の3:1画角)
C(クラシック)(35mmフィルムと同様3:2画角=昔からある画角=クラシック画角)
と呼ばれていました。
このうち、C(クラシック)画角の露光面積は約 25.1mm×16.7mmだそうです。
デジタルカメラのAPS-Cセンサーは大体24mm×16mmくらいで、つまりAPSフィルムのC(クラシック)画角と同等サイズのセンサーの事を言います。
まとめ
いかがでしたか?
フルサイズは何となく知っていた方も多いと思いますが、APS-Cは知らなかった方も多いのではないでしょうか?
昔は「APS-C相当」「35mmフルサイズ相当」などと、フィルムを意識した言い方をされていましたが、今ではすっかり「APS-C」「フルサイズ」と呼ばれてますね。
実際、センサーもフィルムとぴったり同じサイズなわけではなく、製品ごとに多少大きさの違いはあるようなんですが、モデルになったフィルムと同等サイズであれば「フルサイズ」「APS-C」と呼ばれているようです。
一般的にセンサーが大きいほど画質が良く、綺麗、ノイズが出にくい、高画素に強い、ボケやすいと言われます。
その為、フルサイズセンサーのカメラを使った方が綺麗な写真を撮りやすいのですが、フルサイズセンサーのカメラは大きくて重たい&高いカメラが多いです。
一方、フルサイズより小さいAPS-Cセンサーのカメラは、小さく軽量な機種が多いです。
小さいと言っても、一般的なデジカメやスマホなどでは小指の爪程度の大きさのセンサーが使われる事が多いので、APS-Cセンサーは十分大きいし、綺麗な写真が撮れますよ。
不定期掲載! 次回は各カメラメーカーの名前の由来についてご紹介!!(次回があれば!)