一眼レフカメラでキレイな動画を撮ろう!-フリッカー対策も万全-
カメラはあまり詳しくないけれど、ボケ味のあるキレイな写真を撮りたい!
そんな方に好評レンタル中の一眼レフやミラーレス一眼シリーズ。
写真を撮ることをメインとしてレンタル頂くことの多い、一眼レフカメラやミラーレス一眼ですが、それらのほとんどに「動画」機能がついているのはみなさんもご存じかと思います。
「動画機能がついているのは分かるけど……動画ならハンディカムで取った方が簡単だし」
今回は、そんなお客様に「本来は写真を撮ることがメインな一眼レフで、動画を撮る!」その魅力を伝えたいと思います。その前に初心者の方が一番初めにぶつかる、「フリッカー」というものについて書かせていただきます。
※なお、今回は検証をより一般的なものとするため、一眼レフはマニュアル設定、ハンディカムはオート設定を基本とさせていただきます。
フリッカーを押さえて綺麗な動画を撮ろう!
フリッカーとは?
フリッカーというのは、動画撮影時に蛍光灯やブラウン管の光を用いた際、ディスプレイに生じる細かいちらつき現象のことです。
~Canon EOS Kiss X7i Canon EF-S 18-200mm使用~
特に室内での動画撮影ではほとんどの場合、蛍光灯を用いるため注意が必要です。
では、どうすればいいのか……
シャッタースピードを変えてフリッカー対策
それでは動画撮影時のフリッカーを防ぐには、具体的にどうしたらいいのでしょうか?
それには「電源周波数」というものが大きく関わります。
電源周波数って?
蛍光灯など、一般家庭用の電気は、「交流」といって、電気の流れる方向が1秒間に何十回も変化しています。この流れの変わる回数を電源周波数といい、単位はHz(ヘルツ)で表されます。ややこしいことに、日本でも地域によって電源周波数が異なります。
- 東日本~50Hz
- 西日本~60Hz
使用する蛍光灯の種類や劣化状態等によって変化する場合もありますが、周波数に応じた、日本での基本的なシャッタースピードの設定は
・東日本【 1/50 1/100 】
・西日本【 1/60 1/120 】
※日本の電源周波数は基本的に、富士川(静岡県)と糸魚川(新潟県)を境に東が50Hz、西が60Hzとなっています。ただし、境界付近には「50Hz」と「60Hz」の混在地区もありますので、注意が必要です。)
~Canon EOS Kiss X7i Canon EF-S 18-200mm使用~
※東日本(50Hz区域)撮影時
シャッタースピードを変えるだけで映像のちらつきを簡単に消すことが出来ました。これで、もうフリッカーの心配はありませんね。
一眼レフ動画でよりドラマチックな映像を!
通常のハンディカムと一眼レフで撮れる動画の主な違いとは何でしょうか?その大きな違いとして、背景を大きくぼかす事が出来るという点です。通常のハンディカムでも可能な部分はありますが、一眼レフには及びません。
通常のハンディカム動画
~SONY HDR-CX700V 使用~
軽く作られており、手振れ補正機能も優秀なため、映像の振れを軽減出来る。AFで自動的にピントを合わせてくれるため、ピンボケの心配も少なくなる。
背景をぼかすなど、描写力のある画は撮れない。
一眼レフカメラ動画
~Canon EOS Kiss X7i Canon EF-S 18-200mm使用~
撮影者の意図をもって背景を大きくぼかすことが出来るため、被写体を明確に映し出すことが出来たり、よりドラマチックな画にすることも出来る。
手振れが起きやすく、ピントを合わせるのが難しくなるため、その分の技術は必要になってくる。
ハンディカム、一眼レフ、どちらにも良い点と悪い点がありますが、大切なその瞬間を、一眼レフカメラでよりドラマチックな映像として残してみてはいかがでしょうか? レンタルお待ちしております。