映像音響周辺機器

HDビデオスイッチャー V-60HD仕様解説

エイペックスレンタルズ編集部

この度新しく入荷したHDビデオスイッチャー V-60HDについて紹介していきたいと思います。

まず今まで扱っていたミキサーと何が違うかというとSDI入力が搭載されております。
一応V-40HDの後継機となります。

仕様

まずはミキサーの性能・入出力端子などをざっと見ていきましょう。
サイズはA4サイズでオーディオミキサー搭載の6チャンネルビデオスイッチャー。

入力端子

続いて入力端子はこんな感じです

映像入力端子

  • 3G/HD-SDIが4入力で1080iと1080Pの混合が可能。
  • HDMI入力が2入力(スケーラー機能搭載)
  • RGB入力が1入力(スケーラー機能搭載)

SDI入力とHDMI入力は全てエンベデッドオーディオに対応。

音声入力端子

  • XLR/TRSコンボジャックが4入力。
    この端子にはプリアンプが搭載されておりファンタム電源供給可能なのであらゆるマイク・PAからくるライン入力まで対応できます。
    またエフェクトも搭載されており本体の液晶かマルチビューに表示されるメニューから調整が可能。
  • RCAステレオ入力。
  • SDI/HDMIからの音声も入力可能。

出力端子

続いて出力端子はこんな感じになります。

  • 3G/HD-SDIが2出力。PGM/PVM/AUXに割り当てが可能。
  • HDMIが2出力。PGM/PVM/AUXに割り当てが可能。
  • マルチビュー出力、PGM、PVM、入力映像全てを表示。オーディオメーターもここに表示。(HDMI端子)
  • LAN-外部逝去端子。スマートタリー機能。
  • RS-232外部制御用端子。
  • USB端子 静止画の読み込みや設定データの保存。

入力映像フォーマット

続いて入力映像フォーマットは従来のミキサーと同じように本体のシステムフォーマットにより異なります。

システムフォーマットを720P設定時

  • 720/59.94P
  • 720/50P

システムフォーマットを1080iまたは1080P設定時

  • 1080/59.94i
  • 1080/50i
  • 1080/59.94P
  • 1080/50P

※インターレースで入力された映像は本体内の処理でプログレッシブに変換されます。

補足

もう少し砕けて説明するとSDI入力の1~4は本体のシステムフォーマット(1080P/1080iまたは720P)にカメラ側の出力解像度を設定して下さいということです。
5.6チャンネルはシステムフォーマットに関係なくスケーラーが搭載されているので映像が入力できます。という事です。
新入荷の機種なので長々とスペックを書いてしまいました……。

〜使い方・概要〜

いままで取り扱っていたミキサーはHDMI入力しかついておらずSDI信号が入力できずコンバーターなどを介して 入力・出力していましたが今後はその心配はありません。
SDI、HDMI、RGB混合で使えますのでさらに使える機器の幅が広がると思います。
(業務用カメラ・PC・タブレットの混合など)

とりあえず全部入力して映像を確認してみましょう。

ごちゃごちゃしてますが一通り入れてみました。
この画面のプレビューがこちら

色々入力しましたが問題なくミキシングされています。

インプット6はHDMIとRGBの切り替えになっているのでRGBに切り替えれば PC画面が入力できます。

さらにはチャンネル7.8は静止画用のチャンネルになるのであらかじめロゴやテキストを入れておけば PinPを使って合成できます。
PinPは今回Circle (丸)、Heart (ハート)、Diamond(ひし形)を3つのサイズから選択可能です。

もちろんDSK機能も搭載されており背景と合成も可能です。
(ルミナンスキーは黒・白。クロマキーは青・緑)
本体に3インチのLCDディスプレイが搭載されており別にプレビューモニターが無くても設定の変更が容易に行えます。

本体パネルで確認できるメニュー画面もシンプルで分かりやすい印象を受けました。


↑映像のインプット・アウトプットをここからいじれます。


↑音声のメニューはこの画面から。

実際に先ほど写真で見ていただいたとおりにかなり細かく設定できます。
繰り返しにはなりますがXLR/TRSコンボジャック、RCAステレオ入力、SDI/HDMIからの 音声のミキシングも可能ですが使いこなすには慣れも必要かと・・・


↑メニュー最後のページが本体のシステムの設定画面になります。USBでの静止画選択などもこの画面から設定できます。

~その他の新機能・便利機能~

スマートタリー機能

今回から新しく搭載された機能としてスマートフォンやタブレットで使用できる「スマート・タリー機能」です。
これはいわゆるタリー機能を無線で行えるシステムになります。
スマートフォンの点灯(色)で選択されているカメラが一目で分かります。
現在選択されているカメラは赤色でスタンバイ中のカメラは緑色で表示されます。
実際の写真がこちらになります。

ただしこの機能を使う場合は無線LANルーターが必要になりますのでご注意を。
ケーブルを引き回す必要が無いのでこれはなかなか画期的な新機能だと思いました。

オート・ミキシング機能

これは簡単に言えばミキサーが勝手にマイクの入力を感知しボリュームをあげてくれます。
選択さているマイクの音声だけを勝手に上げてくれるので他マイクの不必要な音を消して(軽減)くれます。あと省エネにもなります・・

~他機種と比較まとめ~

このV-60HDは従来のV-40HDに比べてコンポジット端子やRGB端子は減りました。が現在は圧倒的にHDMI・SDIの割合が増えてきていると思います。
業務用端子のSDI搭載を搭載しながらも家庭用のハンディ、お持ちのスマホ・タブレット・・何でも入力できます。
さらにV-40HDには搭載していなかった音声端子の充実もあります。

お持ちのマイクもそのまま使えます!
別途音声ミキサーを準備しなくてもV-60HDが1台あれば現場で音もミキシングできるのでとても便利ではないのかと思います。

次回は実際のエフェクトを使った切り替えやルミナンスキーなど実際にやっている所を紹介できればな~と思います。
またごレンタル時にお問合せいただければ色々検証させて頂きますのでお気軽にご連絡下さいませ。

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