ここが変わったGoPro HERO8 Black GoPro HERO7 Blackとの違いは?
アクションカムの中でもずば抜けて人気の高いGoProシリーズの最新型『GoPro HERO8 Black』が2019年10月25日に発売されました。
今回はGoPro HERO8と、前モデルであるGoPro HERO7とどこが違うのか、個人の感想ふくめご紹介します。
外観の違いをチェック
GoPro HERO8 Blackは先代のGoPro HERO7 Blackに比べて何が変わったのか、まずは外観からみていこう。
GoPro HERO8の外観は、GoPro HERO7に比べて少しだけ大きくなった。
GoPro HERO7 | GoPro HERO8 |
幅 62.3mm 高さ 44.9mm 奥行き 28.4mm 重さ(バッテリー含む) 116g | 幅 66.3mm 高さ 48.6mm 奥行き 28.4mm 重さ(バッテリー含む)126g |
正面の違いはGoProのロゴがフロント液晶の下に移動して、レンズの下にはマイクが搭載された。
横からみると、GoPro HERO8はでっぱりがなくなってレンズカバーが取り外しできないようになっている。
このカバーが意外と外すのが大変でメンテナンスに苦労したのもGoPro HERO8では気にしなくてすみそうだ。そして電源ボタンの位置も変わった。
GoPro HERO8とGoPro HERO7の外観の明らかな違いは背面のビルトインマウント。公式名称では『折りたたみ式フィンガー』というらしい。GoPro HERO8はGoPro HERO7までのようにマウントホルダーを使用しなくても各種オプション品を装着することができる。
この『折りたたみ式フィンガー』は本体下部にあるので、バッテリーとSDカードは側面から装着するようになった。
この蓋がわりとすぐ外れるようになっているので、防水耐性がやや心配ではあるが、仕様としてはハウジングなしで水深10mまで潜ることができる。
充電やPCと繋ぐためのUSB-Cポートもここの蓋をあけることで出てくる。残念ながら今まで付いていたマイクロHDMIのポートがなくなってしまった。
蓋を閉めるときは、赤い印がみえなくなるようにしっかりとロックしよう。
バッテリーは容量や形は変わらないものの先端接続部の色が変わった。GoPro HERO8から、純正バッテリーかどうかの認識ができるようになったとのこと。
インターフェース
UI(ユーザーインターフェース)はさほど変更点はないが、グリッド表示や方向ロックといったボタンが増えていて、設定画面に潜らなくてもワンタッチで設定できるようになった。また、2インチのタッチスクリーンはGoPro HERO7と一緒のサイズなのだが、HERO8のほうは上下に黒の帯が入っていて、やや画面が小さくなったなという感じがした。
撮影プリセットはあらかじめいくつか用意されているが、ユーザーが好きに編集することができる。これらもワンタップで任意の設定にジャンプできるので便利だ。
レンズの焦点距離を直感的に操作できるようになった。撮影画面の「W」マークを上下に動かすことで、狭角〜超広角へと切り替えることができる。
協力手ブレ補正 HyperSmooth 2.0の実力は
GoPro HERO8の魅力とも言えるべき機能は協力手ブレ補正の「HyperSmooth 2.0」が搭載。いったいどれくらい進化しているのか、自転車につけて走ってみた。
GoPro HERO7から搭載されたHyper Smoothだが、2.0に進化したとはいえ、正直それほど大きく変わったという感じはしなかった。ただ段差を降りたときの衝撃による揺れを軽減しているような変化は見てとれる。
あと編集している段階で驚いたのは音の変化だった。GoPro HERO8は風のボボボッという音をほとんど感じないくらい環境音が自然に録音されている。GoPro HERO7はややこもりがちの音で、風の音ももろにひろってしまった。
まとめ
GoPro HERO8はGoPro HERO7から正当進化版とはいえ、サイズが変化したことでこれまで使用できていたKarma Gripなどの純正オプション品がいくつか使用できなくなっているので、HERO8専用のオプション品を揃えなければいけない面倒臭さがある。
そして本体下部に配置された折りたたみ式フィンガーも、広げた状態で固定されないので、やや使用に難ありという感じがした。
ただし悪い部分だけというわけではなく、GoPro HERO7まではかなり時間のかかった起動スピードも、GoPro HERO8ではかなり速く起動できるようになっている。タッチパネルの操作感もスムーズになって、指にひっつくように操作できるようになった。音声収録がよくなったのも大きい。また、静止画ではHDR+やRAW画像での撮影にも対応したので、そのあたりの変化もあるのか、また次回の記事で検証してみようと思う。